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平成29年度 国立病院機構共同臨床研究指定研究について

強度行動障害児者に対する専門的治療施設の需要と治療法の標準化及び効果判定に係る検討
H29ー指定—02
研究代表者所屈:国立病院機構肥前精神医療センター
研究代表者名:杜岳文

1.研究の概要・目的

本研究は侵襲及び介入を伴わず、人体から取得された試料を用いない研究です。調査票を行い、入院・退院事例数や非薬物療法(行動療法・構造化・視覚的支援)の導入率、行動制限の減少率などを見ることによって、国立病院機構における強度行動障害を持つ患者への専門的な治療施設の需要と治療法の標準化、および治療効果について検討するものです。
研究期間は平成29年12月より、平成31年3月までとなっています。上記の期間中に、平成24年4月1日以降の、入院および退院症例について国立病院機構の多施設共同で調査票によるデータ収集を行います。調査項目は以下の内容で、院外の者に研究対象者の方の個人が特定できないように配慮しています。

① 入院事例実態調査

性別、入院時年齢、診断名、入院年月日、入院期間、入院前の居場所、入院前に受けていた福祉サービスの種類・行動療法や構造化の有無、入院前の処遇状況(行動制限や活動状況)、入院の目的・理由、入院経緯、今回の入院形態、再入院の有無(前後とも、その期間)、入院時と現在の比較(大島分類・強度行動障害スコア・医療度スコア~専門医療項目・行動制限・行動障害)、入院後の状況の変化、専門医療による治療効果(薬物療法・非薬物療法~行動療法・構造化・視覚的支援等)、退院や地域・福祉施設移行の可能性等

② 退院事例実態調査

 性別、退院時年齢、診断名、退院年月日、入院期間、退院後の居場所・利用予定の福祉サービス、退院の目的・理由、退院に至った経緯、退院調整に係る期間、退院時のご本人の状況(大島分類・強度行動障害スコア・医療度スコア・行動制限の状況・行動障害の実際)、専門医療による治療効果(薬物療法の詳細・非薬物療法~行動療法・構造化・視覚的支援等)、地域・福祉施設移行が可能となった要因、移行後の病院との関わり等

2.病院名及び研究責任者の氏名

 研究代表施設 国立病院機構 肥前精神医療センター 
 研究代表者氏名 杠 岳文(ゆずりは たけふみ)
 研究代表者施設住所 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町 三津160
 研究代表者施設連絡先 0952-52-3231
 研究参加施設 花巻病院・さいがた医療センター・小諸高原病院・北陸病院・
やまと精神医療センター・賀茂精神医療センター・
肥前精神医療センター・菊池病院・琉球病院
 当該施設での研究責任者氏名 谷口 謙(たにぐち けん)
国立病院機構 やまと精神医療センター
 研究責任者施設住所 奈良県大和郡山市小泉町2815番地
 研究責任者施設連絡先 電話 0743-52-3081(代表)

3.研究計画書及び研究の方法に関する資料について

研究計画書および研究方法に関しては、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲で、ご家族、成年後見人、研究対象者ご本人などへの入手・閲覧を保証します。研究計画書および本公開文書は、研究代表施設である「国立病院機構肥前精神医療センター ホームページ」に掲載します。また各施設において、この公開文書を研究対象者の方の入院病棟に掲示します。

4.個人情報の開示について

ご家族、成年後見人、研究対象者ご本人などからご相談があった際は、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲で、研究結果(研究対象者の方の個人情報)を開示します。

5.情報の利用について

ご家族、成年後見人、研究対象者ご本人などから情報利用について拒否したい旨の申し出があった際は、いつでも情報利用を中止できます。また、それによって研究対象者及びご家族、成年後見人が不利益を被ることは一切ありません。

6.他機関への情報提供について

研究に関する情報(調査票項目として記載した内容)は、各研究参加施設から研究代表施設である肥前精神医療センターに集約されます。各研究対象者の個人データにつきましては、他の施設の者(国立病院機構内・外とも)へ提供することはありません。

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